<登場人物>
ロキ
デザイナーを目指す未来からきた女の子。人々にドキドキを届ける一人前のクリエイターになるためにスキルアップの真っ最中。
ボロちゃん
ひょんなことからロキにデザインを教えることになった渋谷に生息するドブねずみクリエイター。ペディグリーチャムが大好物♡
このオウムちゃん、好きになってきた。飼ってもいい?
そうだね。ひとまず、カラー調整のレッスンをしていこう。
この記事では、前回の初心者必見!色を変える調整レイヤー!part1に引き続き、Photoshop(フォトショップ)に入っている色を変えるレイヤーの”カラーバランス・色相彩度・ベタ塗り”について2回に分けて説明していきます!
使用バージョン
Adobe Photoshop 2020(21.2.4)
- 目次
- 色を変えるレイヤー
- カラーバランス
- ベタ塗り
- まとめ
色を変えるレイヤー
前回も話しましたがもう一度それぞれの確認をしましょう!
Photoshopでは、色を変えられるレイヤーがいくつかあります。その中でもよく使われる”カラーバランス” “色相彩度” “ベタ塗り”について簡単なそれぞれの特徴を伝えます!
一つ目、色相彩度は色をずらして変えたり、彩度を変えられる特徴があります。使うシュチュエーションは、ある一色の色域の色だけ変えたい場合や彩度を変える場合が多いです。
二つ目、カラーバランスは色情報を増減させて変える特徴があります。使うシュチュエーションは、全体的な色味を自然に変えたい場合が多いです。
三つ目、ベタ塗りは塗りたい色を塗り足して変える特徴があります。使うシュチュエーションは、無理やり色を変える場合が多いです。
また、以前トーンカーブも色を変えることが出来ると伝えましたが、トーンカーブで色を変えるシュチュエーションは、部分的に色を変えて調整する場合が多いです。
レイヤーなので、レイヤーマスクなどのレイヤーの機能は使えます。
POINT
特徴を覚えれば簡単で綺麗に色を変えられる!
カラーバランス
カラーバランスはは色情報を増減せさて変える特徴があります。
ただ、この時覚えておかなければならないのは”光の三原色RGB”です。簡単に説明すると、写真での色はRGB(レッド、グリーン、ブルー)の三色で成り立っています。三色を混ぜると白くなり、三色が全くないと黒となります。また、よく出てくるシアン、マゼンタ、イエローはこの三色のうちの二色を足すとできる色になります。
ではこのことを踏まえて、さっそくカラーバランスレイヤーを出していきましょう
レイヤーパネル下の、丸に斜線マーク中にカラーバランスレイヤーがあります。
このカラーバランスレイヤーを出すと自動的に属性パネルが表示され、この属性パネルで操作を行います。
シアン&レッド、マゼンタ&グリーン、イエロー&ブルー、それぞれのスライダーを左右に動かすことで色を変えることができます。
ますはシアン&レッドを動かしてみましょう
スライダーをレッド方向に+100動かしました。
この時、中間調が選択されているので”レッドを増加、シアンを減少”させて色が替わります。
この中間調をハイライト、シャドウに変えるとそれぞれハイライトではレッドを増加のみで色を変え、シャドウではシアンを減少のみで色を変えます。
ただ、細かく考えると混乱するので、初めのうちは中間調のみを使って色を変えましょう。
このカラーバランスは特に画像全体の色味に対して使うことが多く、少し温かみを出したいときはレッドとイエロー足したり、クールにしたい場合はブルーとシアンと足したりと、自分が出したい印象に合わせて使いましょう!
※ちなみにこの画像の背景は白なので変化はほとんどありません。
まずは中間調でいいんだね!
そうだね!色々試して”自分の色”を見つけよう!
POINT
カラーバランスは光の三原色を意識して使おう!
ベタ塗り
ベタ塗りは塗りたい色を塗り足して変える特徴があります。
では、ベタ塗りレイヤーを出していきましょう!
レイヤーパネル下の、丸に斜線マーク中にベタ塗りレイヤーがあります。
このベタ塗りを選択すると、この様にカラーピッカーが開き、色を選ぶことができます。
まず覚えるところは3箇所!
色、明るさ、プレビューの3箇所になります。
この画像はマゼンタを選択してますが、シアンに変えたい場合は色の選択部分のスライダーをシアンに持っていきます。
色が決まったらOKボタンで確定すると下の画像の様に全面にシアンが塗られた画像になります。
また色を再度変えたい場合は、ベタ塗りレイヤーのレイヤーサムネールをダブルクリックするとカラーピッカーが開き、変えることができます。
ただ、この状態では写真では使えないのでレイヤーマスクやレイヤーパネルの描画モードなどを使うことが多いです。
背景を変える場合は、背景部分のみをレイヤーマスクで白く塗られた状態にすると色をつけることができます。
このベタ塗りで気を付けるべきところは、画像を塗り潰してしまうので元の画像の質感(肌や素材感など)がなくなってしまいます。使用シチュエーションは、今後の記事で詳しく説明していきたいと思いますが、基本的に色を大胆に変える場合はよく使われます。
色が感覚的に選べるのはいいね!
べた塗りは質感がなくなってデメリットさえ克服すればものすごく便利なんだよ!
POINT
ベタ塗りは好きな色が選べる代わりに質感がなくなる。
まとめ
いかがでしたか!?二回に分けて色を変えるレイヤーを紹介してきましたが、それぞれの特徴を上手く使いより楽しくレタッチをしていきましょう!
Photoshop(フォトショップ)のカラーバランスとベタ塗りは…
- カラーバランスは色情報の増減で変えているから質感を残せる!
- ベタ塗りは質感はなくなるが好きな色を選べる!
次回は、ついに実践的なものになります!乞うご期待!